12月6日の日能研6年生 全国公開模試の振り返り。
公開模試も残すところあと2回。成績に一喜一憂してはいけないと思いつつも、Mの生徒とも同じ土俵で勝負できる1か月に一度の機会は、親としてもなんだか気になるものです。
この時期になると、志望校もだいぶ固まってきており、A2の生徒が狙う学校と比べて公開模試の問題は少し難しいかなとも思いました。特に国語。50分で8000字近い文章を読み、しかも問題の中には70字、100字、80字の長い文を書かせる問題も含まれているので、時間配分に気を付けないと5⃣は半分も回答できなくなってしまいます。
公開模試対策をしても仕方がないので時間配分などのアドバイスはせず、苦手分野やミスをしてしまったところの傾向について今後どうするべきかを話し合うことが大事かなと思いました。
話し合うと言いましたが、日能研って土日が日特と試験と授業で埋まっており、しかも今年に限ってはコロナ禍で学校の授業が遅れていて土曜日も学校があったりして、なかなかテストの振り返りをする時間が取れないのが難点です。
では、各科目ごとの振り返りです。
国語:うちの子は国語が苦手なので偏差値は46どまり。4⃣にかなりの時間を使ってしまい、5⃣は問3までしか着手できず。時間配分としてミスってしまいましたが、公開模試対策をしても仕方がないのでいつものごとく、漢字の覚えなおしと語句の知識を増やすところだけ実施しておきました。
算数:算数は得意なので、偏差値57。いつものテストで必ず一つは計算ミスするのが今回は計算ミスがゼロ。これが良い結果につながったようにも思います。算数は一題の配点が大きいですから。
2⃣(3)は、AからBCへの垂線の足をEとして、三角形ABEが直角二等辺三角形になっているところに気づけなかったとのこと。45度が出てくるときは直角二等辺三角形の性質を使う場合が多いのでそれを今一度覚えなおしてもらいました。来週、家で実施する予定の志望校の過去問にも二等辺三角形の性質を使う問題があったので、きちんと覚えているかそれで確認したいと思います^^
(6)は正答率が結構低かったので皆に難しい問題のようでしたが、きちんと線分図はかけていました。あと一押し、中と小の比の和を考えたら?とヒントを与えたら解けました。線分図で整理することが、正解への第一歩なのでそこがクリアできたところは良かったと思います。
4⃣(2)は、横から見た図を書いて、各々の空間に水が入る時間を書き込んで状況を整理するところまでできていたのですが、そこからよくわからなくなってしまっていました。あとは水が入るのにかかる時間の比が体積の比になっていることがわかれば、高さの比が算出できるというところを説明しました。グッドポイントは状況を図示できたところで、前の問題と同じですね。図解ができなければ複雑な問題の解決策のイメージがわきませんから。
社会:社会の問題なのに1⃣2⃣3⃣とも最初に長文が載っています。長文は読まなくても大体設問を読めば回答が出せます。試験時間はたった35分ですから、基本的には長文を読んではいけないということを教えておきました。これはなにも公開模試対策ではなく、実際の試験問題でもよくありますね。
理科:3⃣は高校の化学でよく出るセロファンを使った浸透圧の実験です。もちろんこれは小学生向けの試験ですから、問題文をよく読んでどういう理屈があるのかを推測できれば答えにたどり着けるようにはなっています。この手の問題は難関校ではよく出しますが、事前に原理を知っているとかなり有利かと思います。この問題なら、セロファンは水だけ通す性質があるということと、濃度や温度は一定になろうとして混ざり合おうとする性質があるということを教えておきました。この原理を組み合わせると、濃い液体のほうに薄い液体の水分だけが移動していく状況が図的に理解できるかなと思いました。