11月22日 日能研6年 合格力育成テスト

11月22日の日能研6年生 合格力育成テストの振り返り。

国語:1⃣問一(2)答えはブナの認識が変わるきっかけとなったものを選ばないといけないのに、エを選んでいました。なんでエを選んだか聞いてみると11行目に「常識的な見方」と書かれているのを見て常識が入っているものを選んだとのこと。文章では認識が変わる前の見方と書かれていますから真反対のものを選んでしまっていますね。言葉だけで選ばないで文脈をよく読んで答えるということを伝えました。
 問一(3)と問三はともに文章から決められた文字数を抜き出す問題。志望校でよく出る形式なので解き直してもらいました。この時期からは志望校の出題傾向に合わせた類題をたくさん解くのも必要かなと考えました。5⃣問5も同じ形式ですね。
 5⃣問七(1)は難しいと思いました。「小さな自然」というのが潮だまりのことを指していることはすぐわかりますが、回答としてcを選ぶところが難しいと思いました。というのも、bとcは一続きの内容になっていますから。たとえcから潮だまりの話が始まっているにしても普通はbを選んでしまうかと思いました。実際、cの最初の書き始めが「その一つ一つが」となっていて、bの段落中の文章を指示語で指している形になっていますしね。

算数:2⃣(6)は、三角錐の体積比を辺の長さの割合の掛け算で出せばよいというところまでは気づいていましたが、底面の三角形で1/2かけること、錐の体積で1/3かけるところが抜け落ちてしまい1/4と答えていました。間違ってしまったことはともかくとして、図を見た感じで1/4のサイズ感ではないなとピンと来てほしいと思いました。
 7⃣(1)はガラス球の動く範囲は理解して図解までできていましたが、中心の動く長さを間違って6cmとしたため間違えていました。でもよく考えてみれば、6×6×6は外側に位置する立方体の体積です。つまりあり得ない答えです。こちらも答えに至るところで、一度冷静に俯瞰してあり得ない答えになっているなと気づいてほしいと思いました。答えのオーダーが合っているか見返すということですね。
 それと、この問題に球の体積の求め方で(円周率)と書かれていたところは要注意と伝えておきました。こう書かれている場合、たいてい最初に注意事項が書かれており「円周率は3.14とする」とか書かれているのが普通です。計算を簡略化するために、たまに「円周率は3」とするとか書かれている場合もあるので注意が必要です。

社会:1⃣問6(2)はアとエで迷った末に間違っていました。シルクロードの終着点と書かれているところから考えるとインドか中東の影響を受けたものだヒントを与えたところ、どうやら中東のイメージがないようでした。なので中東とはアラジンの世界だと伝えるとすぐに伝わりました。…詰め込み教育を受けているのでいろいろ知っているだろうと思っていても、やはり小学生では知っていることに限界があるようです。
 2⃣(4)はメタンハイドレートですが、前にも何かのテストで間違っていたので二度目だと教えておきました。一度間違ったところは解き直しで覚えてほしいものですが、毎日いろいろと教わる中で頭がいっぱいかもしれません。

理科:4⃣(1)はウを選んでいたのでどう考えたかを聞くと、二酸化炭素の濃度のグラフの形から考えたという回答。因果関係がわかっていないようなので、日光→日の当たるところに葉っぱがふえる→葉っぱの部分の二酸化炭素が少ない、の順だということを伝えました。つまり二酸化炭素の濃度から枝ぶりが決まるわけではないということですね。
 (3)(4)はどちらも原因を間違っていました。二酸化炭素の濃度が高い部分は「呼吸」しているためであり、「光合成」が入っているものを選ぶのは論外です。また逆に二酸化炭素の濃度が薄い部分は「光合成」をしているためです。といったところを、再度おさらいしておきました。

11月14日 日能研4年 育成テスト

11月14日の日能研4年生 育成テストの振り返り。

国語:2⃣問一Aは「すずなり」は、イメージを頭に入れれば覚えやすいと思い画像検索して見せてあげました。最近流行りの「鬼滅」で神楽の場面があったので、これを例にすればより覚えやすいかなと検索してみると…残念、鈴がついていない絵でしたね。問五は文を二つ選んで初めの五文字を書きぬく問題ですが、「身ぶるいして」という文の途中から書き抜いてしまっていました。選んだ文も間違っているのですが、何より文の初めからといわれているのに途中から書き抜いてしまう回答作法からのズレは、ありがちですが注意しておきました。

算数:5⃣(3)回答の単位がキロメートルなのに、問題文の前提条件がメートルだったために3800mと答えてしまっていました。単位に気を付けて回答することが注意点ですね。6⃣(3)答えは合っていましたが、考え方を聞くと60分で進む距離でそろえると、ウは1.8kmの2倍で、イは300mの12倍で、エの3600mと同じと言っています。ではアは何で違うのと聞くと、アはよくわからなかったとのこと。難しかったがすでに3つ同じなので除外したと…。アは60分の距離に換算するには計算が複雑です。試験問題の側の課題かもしれませんが、どうせなら算出が複雑なものが選ばれるべきものになっていたほうが、この単元を理解できているかがチェックしやすいような気がしました。7⃣はグラフのx軸とy軸の値があやふやになるので、慣れるまではxもyも値を全部書き込むように教えました。最近はだいぶ減ってきましたが、この子はメモリ1つが数字の1と考えてしまう習性があります。メモリが比率を表しているということを理解できていないのだと思います。一発でピンとくる子もいれば、すぐには理解できない子もいます。最初は難しくとも地道に何度も教えてあげればだんだんと概念が形成されていきますのであせらずじっくりと行きたいと思います。🔟は、速さグラフの見方の基本を理解しているかを問う良問ですね。(2)は「追い越す」と「すれ違う」の違いをグラフで理解することが大事です。

11月8日 日能研6年 合格力育成テスト

11月8日の日能研6年生 合格力育成テストの振り返り。

算数:速さはダイヤグラムをかいてみて状況を整理してみるのが大事で、場合の数は樹形図を描いてみることが大事ですね。1⃣の小問で、時間がかかると思ってかダイヤグラムや樹形図をかかずに頭で考えてしまって分からなくなったようでした。ちょっと書いてみるだけで次に何をするかがみえてきたり、数えるパターンが見えてくるので時間がかかるのを恐れずに書いてみることが必要だと思いました。なお、1⃣(7)は良問ですね。出会うまでの時間の差分からBとCの距離の差を求め、距離の差とBとCの速度差からAとBが出会うまでの時間を求め、その時間からPQ間の距離を出すという、複数回速さの考えを使い分けて回答にたどりつける良問です。中堅校ならいたずらに難問を追わずにこれがスッと解けるようになっておくことが必要かと思いました。

理科:湿度を図る温度計の理屈を理解するのは、小学生にはなかなか難しいようです。湿球の温度が低くなる理由は、水とは気温より低いものだからと勘違いしていました。蛇口をひねって出てくる水が冷たいのでそういうふうに思うのも無理はないですよね。実際には空気中の水分が少ないと水が蒸発しやすく蒸発するときに気化熱を奪うのが理由ですが、原理として理解しておけばいろいろなことに応用が利くので、この機会に覚えておくとよいかと思います。

11月15日 日能研6年 合格力実践テスト

11月15日の日能研6年生 合格力実践テストの振り返り。

算数:1⃣は、普通にxを使った方程式が混じっています。。□を使った問題もあるので、計算ミス以外は普通に解けていました。
3⃣は、循環小数を分数に直す問題で、難関校で見かけたことがあります。(2)は特にテクニックを使わなくても(1)②の答えから類推できるのですが、残念ながら(1)の答えがヒントになっていることに気づかなかったようでした。前の問題の解答が次の問題のヒントになっていることがあるのを教えておきました。(3)はよくある循環小数を分数に直す問題ですね。中学校で方程式を習わないと本来解けないのですが、循環小数をxとおいて100倍して、100xーxを計算すると循環小数部分が全部消えて分数に99x=24になります。定番なので難関校を受ける人は覚えておいて損はないかと思います。

理科:1⃣(4)の電流計のつなげ方は理屈を含めて覚えておくべき問題ですね。電流計はなぜ直列につなぐかというと、並列につなぐと電流計の抵抗と測定したいものの抵抗が異なるので流れやすいほうに電流がより多く流れてしまい、測りたい電流が正確に測れなくなってしまうからです。電圧計の時も同様に並列とわかります。理屈を覚えれば、試験でド忘れしてしまっても正解にたどり着けると思います。(8)は10kg重くなるくを選んでいたのですが、どうしてそう考えたか聞いたところ下に10kgで引くから重くなると思ったとのこと。なるほど。腕で下に引くときには、体は上に10kgで引き上げられています。ということを覚えておいてと伝えました。

国語:1⃣登場人物が多くて人物の名前と関係の把握が難しいうえに、小学生には少し難しいテーマだなと思いました。とはいえ日能研の国語の試験文章は毎回秀逸な文章ばかりでさまざまに楽しませてもらえます。問三は、問題文に「終わりの七字」と書かれているのに次の段落の「初めの七字」を抜き出してしまっていました。文章が突然日付が変わるところをきちんと読み解けていただけに惜しいと思います。問九は三つともが肯定的な内容になっているはずで、選択肢は7つと多いですが肯定的なものが三つしかないのでそれでわかると思います。「けなす」という言葉の意味がわからないと迷うかもしれません。2⃣どれもそんなに簡単ではないと思いますが、特に5は難しいと思いました。全部「うかんむり」かと思いきや空だけ「あなかんむり」と言うんですね…。初めて知りました。