日能研A2 6年生 12月の雑感

12月も最終日。受験まで数週間になりました。世間はクリスマスとお正月と何かと楽しいことが続きますが、受験生は毎日の冬期講習つづきでそんな状況を楽しめるわけでもなく…かわいそうに思うこともありますがあと少しの我慢です。

covid-19の第三波が来ているということで毎日の通塾に不安も感じる方も当然いるようで、そういう方に向けて通塾せずにZOOMや録画で冬期講習を受けられるようにもなっており、この一年間でずいぶんと塾のシステムも変わってきたように思います。ただ、うちの子供たちは塾で授業を受けたほうが集中できるというので塾に通っています。

冬期講習の合間をぬって過去問に取り組んでいますが、解答用紙を実際の試験と同じサイズのものを用意したほうが良いというアドバイスを受け、過去問の最初のほうについている解答用紙をコンビニなどで拡大コピーしています。コンビニに行くのもそれなりに手間ですが、年度に注意してコピーしたつもりが間違った年度のコピーをしてきてしまったりすると何とも言えない敗北感と、なぜだか言い訳したい気持ちになります。後ろに待っている人がいて焦ったとかなんとか。

コロナが広がる昨年に文化祭などで受験予定の学校に行くと過去問が購入できたりしたこともあったのですが、今になってこの買ってきた過去問のありがたみを感じます。コピー取らないで良いので。

過去問を解いていて不思議なことが一つあるのですが、公開模試などで合格可能性80%くらいの学校でも合格最低点に届かないことがしょっちゅうあることです。受験まで1か月ちょいのこの時期になっても滑り止めと考えている学校の過去問で最低点に届かないと本人としてはかなりショックになってしまうのですが、残り数週間でなんとか持てる実力がすべて出せるように問題形式に慣れることを主眼において過去問に取り組んでいってもらう予定です。

なんにせよ残りあと40日ほどで長かった受験期間も終わります。今できることを精一杯やって残りの日数を走り切ってほしいと思います。

12月6日 日能研6年 全国公開模試

12月6日の日能研6年生 全国公開模試の振り返り。

公開模試も残すところあと2回。成績に一喜一憂してはいけないと思いつつも、Mの生徒とも同じ土俵で勝負できる1か月に一度の機会は、親としてもなんだか気になるものです。

この時期になると、志望校もだいぶ固まってきており、A2の生徒が狙う学校と比べて公開模試の問題は少し難しいかなとも思いました。特に国語。50分で8000字近い文章を読み、しかも問題の中には70字、100字、80字の長い文を書かせる問題も含まれているので、時間配分に気を付けないと5⃣は半分も回答できなくなってしまいます。

公開模試対策をしても仕方がないので時間配分などのアドバイスはせず、苦手分野やミスをしてしまったところの傾向について今後どうするべきかを話し合うことが大事かなと思いました。

話し合うと言いましたが、日能研って土日が日特と試験と授業で埋まっており、しかも今年に限ってはコロナ禍で学校の授業が遅れていて土曜日も学校があったりして、なかなかテストの振り返りをする時間が取れないのが難点です。

では、各科目ごとの振り返りです。

国語:うちの子は国語が苦手なので偏差値は46どまり。4⃣にかなりの時間を使ってしまい、5⃣は問3までしか着手できず。時間配分としてミスってしまいましたが、公開模試対策をしても仕方がないのでいつものごとく、漢字の覚えなおしと語句の知識を増やすところだけ実施しておきました。

算数:算数は得意なので、偏差値57。いつものテストで必ず一つは計算ミスするのが今回は計算ミスがゼロ。これが良い結果につながったようにも思います。算数は一題の配点が大きいですから。
2⃣(3)は、AからBCへの垂線の足をEとして、三角形ABEが直角二等辺三角形になっているところに気づけなかったとのこと。45度が出てくるときは直角二等辺三角形の性質を使う場合が多いのでそれを今一度覚えなおしてもらいました。来週、家で実施する予定の志望校の過去問にも二等辺三角形の性質を使う問題があったので、きちんと覚えているかそれで確認したいと思います^^
(6)は正答率が結構低かったので皆に難しい問題のようでしたが、きちんと線分図はかけていました。あと一押し、中と小の比の和を考えたら?とヒントを与えたら解けました。線分図で整理することが、正解への第一歩なのでそこがクリアできたところは良かったと思います。
4⃣(2)は、横から見た図を書いて、各々の空間に水が入る時間を書き込んで状況を整理するところまでできていたのですが、そこからよくわからなくなってしまっていました。あとは水が入るのにかかる時間の比が体積の比になっていることがわかれば、高さの比が算出できるというところを説明しました。グッドポイントは状況を図示できたところで、前の問題と同じですね。図解ができなければ複雑な問題の解決策のイメージがわきませんから。

社会:社会の問題なのに1⃣2⃣3⃣とも最初に長文が載っています。長文は読まなくても大体設問を読めば回答が出せます。試験時間はたった35分ですから、基本的には長文を読んではいけないということを教えておきました。これはなにも公開模試対策ではなく、実際の試験問題でもよくありますね。

理科:3⃣は高校の化学でよく出るセロファンを使った浸透圧の実験です。もちろんこれは小学生向けの試験ですから、問題文をよく読んでどういう理屈があるのかを推測できれば答えにたどり着けるようにはなっています。この手の問題は難関校ではよく出しますが、事前に原理を知っているとかなり有利かと思います。この問題なら、セロファンは水だけ通す性質があるということと、濃度や温度は一定になろうとして混ざり合おうとする性質があるということを教えておきました。この原理を組み合わせると、濃い液体のほうに薄い液体の水分だけが移動していく状況が図的に理解できるかなと思いました。

11月29日 日能研6年 合格力育成テスト

11月29日の日能研6年生 合格力育成テストの振り返り。

国語:1⃣の問題文は、受験を控えた子供と母親の心のすれ違いが前半に書かれています。ここまで単純で極端な状況は現実的では無いとは思うものの、これからの時期、気を付けないといけないですねw
最近は試験時間が足りなくなったらとりあえず選択問題の無回答が無いようにするように言っていますが、今回のテストでは6⃣の問5以後が時間不足でさっと選んだとのこと。どういう時間の使い方をして時間不足に陥ったのかは後で確認が必要かなと思いました。

算数:1⃣⑴で計算ミスをしていました。小数を分数にして、約分した後の掛け算で9×6を36と書いていました。計算式をすべて残すようにしているので、そこで間違ったことはわかりましたが、なぜそういう間違いをしたのかは本人にもわからず。とりあえず分数の計算で字が小さいので、もう少し字を大きく書いて見間違わないようにアドバイスしました。
4⃣⑵②は、AからCまで行くパターンとCからBまでに行くパターンを掛け合わしたものから、DからBに行くパターンを引いてしまっていました。正しくはCからBに行くパターンからCからDを通ってBに行くパターンを引いてから、それにAからCまでに行くパターンを掛けるですね。これはよくある問題なので、考え方を再度チェックしました。
5⃣⑵②は、①と同じように足し引きすると考えが引きずられて答えにたどり着けなかったようです。①の結果を使って高さの比を出し、高さの比から面積を算出するというパターンをこの際に身に着けておくと良いかなと思います。
7⃣は難しいかなと思いましたが、昨日解いた志望校の過去問で類題が出題されていました。差集め算を線分図で解く問題ですが、配る人を□人、配る個数を△個と置くなどは、もはや中学校でならう考え方ですよね。式を整理した後に□が、24の約数であることと、最大配った場合のあまり個数の10より大きいの両方を満たすことから答えを導くということで、差集め算と約数の性質を二つ使う難しい問題だと思いました。実際の入試で出たら、他の問題との兼ね合いもありますが捨て問題にしても良いかもしれません。

理科:1⃣⑶個体は温度が高くなるとたくさん解けますが、気体は温度が冷えるほどたくさん解けるというのを知らなかったようです。
2⃣全滅。。全体的に正答率が低いので子供には難しいのかもしれませんが、大人だとなんとなく常識的に答えられる問題です。⑷の「ロゼット葉」は覚えておきたいところです。
5⃣解き方を覚えておきたい問題です。特徴1に何が入るか?と考えていくとハマります。解説に書いてあるように表で全部の生物と特徴を整理して、「はい」と「いいえ」が二つずつになる特徴が「特徴1」に入るというように分類していくと結果的に短時間に正解にたどり着ける方法かと思いました。
生物分野は覚えるものが多いですが一度覚えたものも徐々に忘れていきますから、忘れるスピードを上回る量を覚えなおすことを意識してメモリーチェックを続けることが大事だと思います。

日能研A2 6年生 11月の雑感

11月も過ぎ、受験まで2か月を切りました。毎週末のテストと日特、また結構な量の宿題をこなす感じで1か月が過ぎていきました。

6年生の11月にもなると、A2クラスとはいえ公開模試ではあの短い試験時間でかなりの多量の問題をてきぱき解けるようになってきます。ただ、なんとなくの感覚ですが偏差値60くらいだった長男と比べると、どうしてもまんべんなく解く力が不足しているようにも思えます。簡単な問題でもポツポツ落とすところがあったり、計算ミスが毎回数問あったり、漢字の書き取りの正解が7割くらいにとどまるとか。そういう細かいところの差が積もって差ができているようにも思います。決して勉強不足ということでは無いように見えるのですが。。

11月からは志望校の過去問を見始めました。過去問を見て思うのは、合格最低点に向けてどの科目でどいうふうに得点を取っていくかという作戦を立てることが大事だなということです。つまり、自分のレベルより少し上の学校を狙う場合、最低点をクリアするためにどうするかを考えておくべきだということです。これからの残り2か月間で全科目・全分野をまんべんなく実力を上げることは難しいですから、学校の試験パターンをよく見つつ、子供の得意分野/不得意分野からどういう得点をしていくのかを考え、それに向けて足りない部分を補っていく学習をするのが必要だと思います。

日特では一応志望校別授業という体になっていますが、狙う学校の出題傾向がどういうものなのかについて説明されていないようですし、教材もいろいろな学校の過去問を集めただけのものですから、どういったことを主眼に学校別対策をしていくべきかがちょっとわかりません。その点、早稲田アカデミーのNNは、学校別の傾向を親にも説明してくれましたし、教材も完全にその学校向けですから、家庭学習を進めるうえでもそれらの教材は大いに役に立ちました。実力的にギリギリの学校に滑り込みで合格することを狙うなら、どうしてもヤマハリは必要ですからね。

コロナ禍の影響もあって日特はZOOMで実施するようになりましたが、娘に言わせるとどうしても集中力が欠けてしまうとか。周りに一緒に頑張る友人がいるなかで切磋琢磨するほうが集中力が保てるし、授業もライブで受けたほうがメリハリもあるので、頑張れるのはよくわかります。自分もそうでしたし。ということからすると、今年の受験生は例年とは比較にならないほど自分自身と向き合うことが多く強いられていますので精神的にもタフさが求められているかなと思いました。

来月からは塾の宿題がなくなってくるとのことなので、受験校対策と苦手分野の対策を主にして、家庭学習の時間を有意義に使うことが合格に向けたカギになります。今までは週末の試験問題の見直しだけをするだけでしたが(まあ、それでも毎週のテストなのでつらいのですが)、これからは平日に過去問を解いてもらうので、それらの見直しもしていこうかと思っています。親も頑張りどころですね。