日能研A2 2月受験を終えて 

2月第一週が終わり、中学受験もほぼ終わったのではないでしょうか。我が家では受験日程を終え、長い塾生活でため込んできた各種の教科書・問題集の類は全部捨て去りました(笑)

個々の受験の結果はこれから塾で集計され、来週からは塾の壁一面に成果が張り出されるのでしょう。我が家は、第1志望はダメだったものの幸い第2志望の合格は取れたので、先々週までとは打って変わって平和な日々を迎えています。子ども自身は勉強一辺倒だった先週までと極端に違う、勉強という言葉が一言も出てこない日々に少し戸惑っているようにも見えますが、まあじきに慣れると思います。

2年前の長男の受験の時は塾の先生方の激励が列になっている中を受験生が通っていく光景が当たり前でしたが、今年はコロナ渦ということもあって受験校内における先生方の激励が行われませんでした。その代わりに日能研はZOOMを使った早朝の激励がありました。受験当日の慌ただしい中、わざわざZOOMをつないで激励をしてもらうのも親の手間はそれなりにありますが、子供にとってはこの激励は大事なイベントだったようで、連日の受験では毎日つないでいました。

私が子供の頃と違って、今は受験の結果がネットですぐ見れますし、受験当日の夜9時とか10時にすぐ結果が見れる学校がたくさんあります。日能研では結果が出たら必ず本人から電話で先生に連絡する決まりになっており、先生は夜遅くまで塾で電話を待たれていました。どんな話をしたかはよくわかりませんが、朝の激励とともに子供の心の支えになったのではないでしょうか。

なにはともあれ受験は終わりました。受験を通して一生懸命頑張るということの重要さを少しは学んでくれたかなと期待しつつ、卒業までの残りの期間は最後の小学校生活を思いっきりエンジョイしてほしいと思います。

日能研A2 6年生 12月の雑感

12月も最終日。受験まで数週間になりました。世間はクリスマスとお正月と何かと楽しいことが続きますが、受験生は毎日の冬期講習つづきでそんな状況を楽しめるわけでもなく…かわいそうに思うこともありますがあと少しの我慢です。

covid-19の第三波が来ているということで毎日の通塾に不安も感じる方も当然いるようで、そういう方に向けて通塾せずにZOOMや録画で冬期講習を受けられるようにもなっており、この一年間でずいぶんと塾のシステムも変わってきたように思います。ただ、うちの子供たちは塾で授業を受けたほうが集中できるというので塾に通っています。

冬期講習の合間をぬって過去問に取り組んでいますが、解答用紙を実際の試験と同じサイズのものを用意したほうが良いというアドバイスを受け、過去問の最初のほうについている解答用紙をコンビニなどで拡大コピーしています。コンビニに行くのもそれなりに手間ですが、年度に注意してコピーしたつもりが間違った年度のコピーをしてきてしまったりすると何とも言えない敗北感と、なぜだか言い訳したい気持ちになります。後ろに待っている人がいて焦ったとかなんとか。

コロナが広がる昨年に文化祭などで受験予定の学校に行くと過去問が購入できたりしたこともあったのですが、今になってこの買ってきた過去問のありがたみを感じます。コピー取らないで良いので。

過去問を解いていて不思議なことが一つあるのですが、公開模試などで合格可能性80%くらいの学校でも合格最低点に届かないことがしょっちゅうあることです。受験まで1か月ちょいのこの時期になっても滑り止めと考えている学校の過去問で最低点に届かないと本人としてはかなりショックになってしまうのですが、残り数週間でなんとか持てる実力がすべて出せるように問題形式に慣れることを主眼において過去問に取り組んでいってもらう予定です。

なんにせよ残りあと40日ほどで長かった受験期間も終わります。今できることを精一杯やって残りの日数を走り切ってほしいと思います。

12月6日 日能研6年 全国公開模試

12月6日の日能研6年生 全国公開模試の振り返り。

公開模試も残すところあと2回。成績に一喜一憂してはいけないと思いつつも、Mの生徒とも同じ土俵で勝負できる1か月に一度の機会は、親としてもなんだか気になるものです。

この時期になると、志望校もだいぶ固まってきており、A2の生徒が狙う学校と比べて公開模試の問題は少し難しいかなとも思いました。特に国語。50分で8000字近い文章を読み、しかも問題の中には70字、100字、80字の長い文を書かせる問題も含まれているので、時間配分に気を付けないと5⃣は半分も回答できなくなってしまいます。

公開模試対策をしても仕方がないので時間配分などのアドバイスはせず、苦手分野やミスをしてしまったところの傾向について今後どうするべきかを話し合うことが大事かなと思いました。

話し合うと言いましたが、日能研って土日が日特と試験と授業で埋まっており、しかも今年に限ってはコロナ禍で学校の授業が遅れていて土曜日も学校があったりして、なかなかテストの振り返りをする時間が取れないのが難点です。

では、各科目ごとの振り返りです。

国語:うちの子は国語が苦手なので偏差値は46どまり。4⃣にかなりの時間を使ってしまい、5⃣は問3までしか着手できず。時間配分としてミスってしまいましたが、公開模試対策をしても仕方がないのでいつものごとく、漢字の覚えなおしと語句の知識を増やすところだけ実施しておきました。

算数:算数は得意なので、偏差値57。いつものテストで必ず一つは計算ミスするのが今回は計算ミスがゼロ。これが良い結果につながったようにも思います。算数は一題の配点が大きいですから。
2⃣(3)は、AからBCへの垂線の足をEとして、三角形ABEが直角二等辺三角形になっているところに気づけなかったとのこと。45度が出てくるときは直角二等辺三角形の性質を使う場合が多いのでそれを今一度覚えなおしてもらいました。来週、家で実施する予定の志望校の過去問にも二等辺三角形の性質を使う問題があったので、きちんと覚えているかそれで確認したいと思います^^
(6)は正答率が結構低かったので皆に難しい問題のようでしたが、きちんと線分図はかけていました。あと一押し、中と小の比の和を考えたら?とヒントを与えたら解けました。線分図で整理することが、正解への第一歩なのでそこがクリアできたところは良かったと思います。
4⃣(2)は、横から見た図を書いて、各々の空間に水が入る時間を書き込んで状況を整理するところまでできていたのですが、そこからよくわからなくなってしまっていました。あとは水が入るのにかかる時間の比が体積の比になっていることがわかれば、高さの比が算出できるというところを説明しました。グッドポイントは状況を図示できたところで、前の問題と同じですね。図解ができなければ複雑な問題の解決策のイメージがわきませんから。

社会:社会の問題なのに1⃣2⃣3⃣とも最初に長文が載っています。長文は読まなくても大体設問を読めば回答が出せます。試験時間はたった35分ですから、基本的には長文を読んではいけないということを教えておきました。これはなにも公開模試対策ではなく、実際の試験問題でもよくありますね。

理科:3⃣は高校の化学でよく出るセロファンを使った浸透圧の実験です。もちろんこれは小学生向けの試験ですから、問題文をよく読んでどういう理屈があるのかを推測できれば答えにたどり着けるようにはなっています。この手の問題は難関校ではよく出しますが、事前に原理を知っているとかなり有利かと思います。この問題なら、セロファンは水だけ通す性質があるということと、濃度や温度は一定になろうとして混ざり合おうとする性質があるということを教えておきました。この原理を組み合わせると、濃い液体のほうに薄い液体の水分だけが移動していく状況が図的に理解できるかなと思いました。

11月29日 日能研6年 合格力育成テスト

11月29日の日能研6年生 合格力育成テストの振り返り。

国語:1⃣の問題文は、受験を控えた子供と母親の心のすれ違いが前半に書かれています。ここまで単純で極端な状況は現実的では無いとは思うものの、これからの時期、気を付けないといけないですねw
最近は試験時間が足りなくなったらとりあえず選択問題の無回答が無いようにするように言っていますが、今回のテストでは6⃣の問5以後が時間不足でさっと選んだとのこと。どういう時間の使い方をして時間不足に陥ったのかは後で確認が必要かなと思いました。

算数:1⃣⑴で計算ミスをしていました。小数を分数にして、約分した後の掛け算で9×6を36と書いていました。計算式をすべて残すようにしているので、そこで間違ったことはわかりましたが、なぜそういう間違いをしたのかは本人にもわからず。とりあえず分数の計算で字が小さいので、もう少し字を大きく書いて見間違わないようにアドバイスしました。
4⃣⑵②は、AからCまで行くパターンとCからBまでに行くパターンを掛け合わしたものから、DからBに行くパターンを引いてしまっていました。正しくはCからBに行くパターンからCからDを通ってBに行くパターンを引いてから、それにAからCまでに行くパターンを掛けるですね。これはよくある問題なので、考え方を再度チェックしました。
5⃣⑵②は、①と同じように足し引きすると考えが引きずられて答えにたどり着けなかったようです。①の結果を使って高さの比を出し、高さの比から面積を算出するというパターンをこの際に身に着けておくと良いかなと思います。
7⃣は難しいかなと思いましたが、昨日解いた志望校の過去問で類題が出題されていました。差集め算を線分図で解く問題ですが、配る人を□人、配る個数を△個と置くなどは、もはや中学校でならう考え方ですよね。式を整理した後に□が、24の約数であることと、最大配った場合のあまり個数の10より大きいの両方を満たすことから答えを導くということで、差集め算と約数の性質を二つ使う難しい問題だと思いました。実際の入試で出たら、他の問題との兼ね合いもありますが捨て問題にしても良いかもしれません。

理科:1⃣⑶個体は温度が高くなるとたくさん解けますが、気体は温度が冷えるほどたくさん解けるというのを知らなかったようです。
2⃣全滅。。全体的に正答率が低いので子供には難しいのかもしれませんが、大人だとなんとなく常識的に答えられる問題です。⑷の「ロゼット葉」は覚えておきたいところです。
5⃣解き方を覚えておきたい問題です。特徴1に何が入るか?と考えていくとハマります。解説に書いてあるように表で全部の生物と特徴を整理して、「はい」と「いいえ」が二つずつになる特徴が「特徴1」に入るというように分類していくと結果的に短時間に正解にたどり着ける方法かと思いました。
生物分野は覚えるものが多いですが一度覚えたものも徐々に忘れていきますから、忘れるスピードを上回る量を覚えなおすことを意識してメモリーチェックを続けることが大事だと思います。

日能研A2 6年生 11月の雑感

11月も過ぎ、受験まで2か月を切りました。毎週末のテストと日特、また結構な量の宿題をこなす感じで1か月が過ぎていきました。

6年生の11月にもなると、A2クラスとはいえ公開模試ではあの短い試験時間でかなりの多量の問題をてきぱき解けるようになってきます。ただ、なんとなくの感覚ですが偏差値60くらいだった長男と比べると、どうしてもまんべんなく解く力が不足しているようにも思えます。簡単な問題でもポツポツ落とすところがあったり、計算ミスが毎回数問あったり、漢字の書き取りの正解が7割くらいにとどまるとか。そういう細かいところの差が積もって差ができているようにも思います。決して勉強不足ということでは無いように見えるのですが。。

11月からは志望校の過去問を見始めました。過去問を見て思うのは、合格最低点に向けてどの科目でどいうふうに得点を取っていくかという作戦を立てることが大事だなということです。つまり、自分のレベルより少し上の学校を狙う場合、最低点をクリアするためにどうするかを考えておくべきだということです。これからの残り2か月間で全科目・全分野をまんべんなく実力を上げることは難しいですから、学校の試験パターンをよく見つつ、子供の得意分野/不得意分野からどういう得点をしていくのかを考え、それに向けて足りない部分を補っていく学習をするのが必要だと思います。

日特では一応志望校別授業という体になっていますが、狙う学校の出題傾向がどういうものなのかについて説明されていないようですし、教材もいろいろな学校の過去問を集めただけのものですから、どういったことを主眼に学校別対策をしていくべきかがちょっとわかりません。その点、早稲田アカデミーのNNは、学校別の傾向を親にも説明してくれましたし、教材も完全にその学校向けですから、家庭学習を進めるうえでもそれらの教材は大いに役に立ちました。実力的にギリギリの学校に滑り込みで合格することを狙うなら、どうしてもヤマハリは必要ですからね。

コロナ禍の影響もあって日特はZOOMで実施するようになりましたが、娘に言わせるとどうしても集中力が欠けてしまうとか。周りに一緒に頑張る友人がいるなかで切磋琢磨するほうが集中力が保てるし、授業もライブで受けたほうがメリハリもあるので、頑張れるのはよくわかります。自分もそうでしたし。ということからすると、今年の受験生は例年とは比較にならないほど自分自身と向き合うことが多く強いられていますので精神的にもタフさが求められているかなと思いました。

来月からは塾の宿題がなくなってくるとのことなので、受験校対策と苦手分野の対策を主にして、家庭学習の時間を有意義に使うことが合格に向けたカギになります。今までは週末の試験問題の見直しだけをするだけでしたが(まあ、それでも毎週のテストなのでつらいのですが)、これからは平日に過去問を解いてもらうので、それらの見直しもしていこうかと思っています。親も頑張りどころですね。

11月22日 日能研6年 合格力育成テスト

11月22日の日能研6年生 合格力育成テストの振り返り。

国語:1⃣問一(2)答えはブナの認識が変わるきっかけとなったものを選ばないといけないのに、エを選んでいました。なんでエを選んだか聞いてみると11行目に「常識的な見方」と書かれているのを見て常識が入っているものを選んだとのこと。文章では認識が変わる前の見方と書かれていますから真反対のものを選んでしまっていますね。言葉だけで選ばないで文脈をよく読んで答えるということを伝えました。
 問一(3)と問三はともに文章から決められた文字数を抜き出す問題。志望校でよく出る形式なので解き直してもらいました。この時期からは志望校の出題傾向に合わせた類題をたくさん解くのも必要かなと考えました。5⃣問5も同じ形式ですね。
 5⃣問七(1)は難しいと思いました。「小さな自然」というのが潮だまりのことを指していることはすぐわかりますが、回答としてcを選ぶところが難しいと思いました。というのも、bとcは一続きの内容になっていますから。たとえcから潮だまりの話が始まっているにしても普通はbを選んでしまうかと思いました。実際、cの最初の書き始めが「その一つ一つが」となっていて、bの段落中の文章を指示語で指している形になっていますしね。

算数:2⃣(6)は、三角錐の体積比を辺の長さの割合の掛け算で出せばよいというところまでは気づいていましたが、底面の三角形で1/2かけること、錐の体積で1/3かけるところが抜け落ちてしまい1/4と答えていました。間違ってしまったことはともかくとして、図を見た感じで1/4のサイズ感ではないなとピンと来てほしいと思いました。
 7⃣(1)はガラス球の動く範囲は理解して図解までできていましたが、中心の動く長さを間違って6cmとしたため間違えていました。でもよく考えてみれば、6×6×6は外側に位置する立方体の体積です。つまりあり得ない答えです。こちらも答えに至るところで、一度冷静に俯瞰してあり得ない答えになっているなと気づいてほしいと思いました。答えのオーダーが合っているか見返すということですね。
 それと、この問題に球の体積の求め方で(円周率)と書かれていたところは要注意と伝えておきました。こう書かれている場合、たいてい最初に注意事項が書かれており「円周率は3.14とする」とか書かれているのが普通です。計算を簡略化するために、たまに「円周率は3」とするとか書かれている場合もあるので注意が必要です。

社会:1⃣問6(2)はアとエで迷った末に間違っていました。シルクロードの終着点と書かれているところから考えるとインドか中東の影響を受けたものだヒントを与えたところ、どうやら中東のイメージがないようでした。なので中東とはアラジンの世界だと伝えるとすぐに伝わりました。…詰め込み教育を受けているのでいろいろ知っているだろうと思っていても、やはり小学生では知っていることに限界があるようです。
 2⃣(4)はメタンハイドレートですが、前にも何かのテストで間違っていたので二度目だと教えておきました。一度間違ったところは解き直しで覚えてほしいものですが、毎日いろいろと教わる中で頭がいっぱいかもしれません。

理科:4⃣(1)はウを選んでいたのでどう考えたかを聞くと、二酸化炭素の濃度のグラフの形から考えたという回答。因果関係がわかっていないようなので、日光→日の当たるところに葉っぱがふえる→葉っぱの部分の二酸化炭素が少ない、の順だということを伝えました。つまり二酸化炭素の濃度から枝ぶりが決まるわけではないということですね。
 (3)(4)はどちらも原因を間違っていました。二酸化炭素の濃度が高い部分は「呼吸」しているためであり、「光合成」が入っているものを選ぶのは論外です。また逆に二酸化炭素の濃度が薄い部分は「光合成」をしているためです。といったところを、再度おさらいしておきました。

11月14日 日能研4年 育成テスト

11月14日の日能研4年生 育成テストの振り返り。

国語:2⃣問一Aは「すずなり」は、イメージを頭に入れれば覚えやすいと思い画像検索して見せてあげました。最近流行りの「鬼滅」で神楽の場面があったので、これを例にすればより覚えやすいかなと検索してみると…残念、鈴がついていない絵でしたね。問五は文を二つ選んで初めの五文字を書きぬく問題ですが、「身ぶるいして」という文の途中から書き抜いてしまっていました。選んだ文も間違っているのですが、何より文の初めからといわれているのに途中から書き抜いてしまう回答作法からのズレは、ありがちですが注意しておきました。

算数:5⃣(3)回答の単位がキロメートルなのに、問題文の前提条件がメートルだったために3800mと答えてしまっていました。単位に気を付けて回答することが注意点ですね。6⃣(3)答えは合っていましたが、考え方を聞くと60分で進む距離でそろえると、ウは1.8kmの2倍で、イは300mの12倍で、エの3600mと同じと言っています。ではアは何で違うのと聞くと、アはよくわからなかったとのこと。難しかったがすでに3つ同じなので除外したと…。アは60分の距離に換算するには計算が複雑です。試験問題の側の課題かもしれませんが、どうせなら算出が複雑なものが選ばれるべきものになっていたほうが、この単元を理解できているかがチェックしやすいような気がしました。7⃣はグラフのx軸とy軸の値があやふやになるので、慣れるまではxもyも値を全部書き込むように教えました。最近はだいぶ減ってきましたが、この子はメモリ1つが数字の1と考えてしまう習性があります。メモリが比率を表しているということを理解できていないのだと思います。一発でピンとくる子もいれば、すぐには理解できない子もいます。最初は難しくとも地道に何度も教えてあげればだんだんと概念が形成されていきますのであせらずじっくりと行きたいと思います。🔟は、速さグラフの見方の基本を理解しているかを問う良問ですね。(2)は「追い越す」と「すれ違う」の違いをグラフで理解することが大事です。

11月8日 日能研6年 合格力育成テスト

11月8日の日能研6年生 合格力育成テストの振り返り。

算数:速さはダイヤグラムをかいてみて状況を整理してみるのが大事で、場合の数は樹形図を描いてみることが大事ですね。1⃣の小問で、時間がかかると思ってかダイヤグラムや樹形図をかかずに頭で考えてしまって分からなくなったようでした。ちょっと書いてみるだけで次に何をするかがみえてきたり、数えるパターンが見えてくるので時間がかかるのを恐れずに書いてみることが必要だと思いました。なお、1⃣(7)は良問ですね。出会うまでの時間の差分からBとCの距離の差を求め、距離の差とBとCの速度差からAとBが出会うまでの時間を求め、その時間からPQ間の距離を出すという、複数回速さの考えを使い分けて回答にたどりつける良問です。中堅校ならいたずらに難問を追わずにこれがスッと解けるようになっておくことが必要かと思いました。

理科:湿度を図る温度計の理屈を理解するのは、小学生にはなかなか難しいようです。湿球の温度が低くなる理由は、水とは気温より低いものだからと勘違いしていました。蛇口をひねって出てくる水が冷たいのでそういうふうに思うのも無理はないですよね。実際には空気中の水分が少ないと水が蒸発しやすく蒸発するときに気化熱を奪うのが理由ですが、原理として理解しておけばいろいろなことに応用が利くので、この機会に覚えておくとよいかと思います。

11月15日 日能研6年 合格力実践テスト

11月15日の日能研6年生 合格力実践テストの振り返り。

算数:1⃣は、普通にxを使った方程式が混じっています。。□を使った問題もあるので、計算ミス以外は普通に解けていました。
3⃣は、循環小数を分数に直す問題で、難関校で見かけたことがあります。(2)は特にテクニックを使わなくても(1)②の答えから類推できるのですが、残念ながら(1)の答えがヒントになっていることに気づかなかったようでした。前の問題の解答が次の問題のヒントになっていることがあるのを教えておきました。(3)はよくある循環小数を分数に直す問題ですね。中学校で方程式を習わないと本来解けないのですが、循環小数をxとおいて100倍して、100xーxを計算すると循環小数部分が全部消えて分数に99x=24になります。定番なので難関校を受ける人は覚えておいて損はないかと思います。

理科:1⃣(4)の電流計のつなげ方は理屈を含めて覚えておくべき問題ですね。電流計はなぜ直列につなぐかというと、並列につなぐと電流計の抵抗と測定したいものの抵抗が異なるので流れやすいほうに電流がより多く流れてしまい、測りたい電流が正確に測れなくなってしまうからです。電圧計の時も同様に並列とわかります。理屈を覚えれば、試験でド忘れしてしまっても正解にたどり着けると思います。(8)は10kg重くなるくを選んでいたのですが、どうしてそう考えたか聞いたところ下に10kgで引くから重くなると思ったとのこと。なるほど。腕で下に引くときには、体は上に10kgで引き上げられています。ということを覚えておいてと伝えました。

国語:1⃣登場人物が多くて人物の名前と関係の把握が難しいうえに、小学生には少し難しいテーマだなと思いました。とはいえ日能研の国語の試験文章は毎回秀逸な文章ばかりでさまざまに楽しませてもらえます。問三は、問題文に「終わりの七字」と書かれているのに次の段落の「初めの七字」を抜き出してしまっていました。文章が突然日付が変わるところをきちんと読み解けていただけに惜しいと思います。問九は三つともが肯定的な内容になっているはずで、選択肢は7つと多いですが肯定的なものが三つしかないのでそれでわかると思います。「けなす」という言葉の意味がわからないと迷うかもしれません。2⃣どれもそんなに簡単ではないと思いますが、特に5は難しいと思いました。全部「うかんむり」かと思いきや空だけ「あなかんむり」と言うんですね…。初めて知りました。